サカナクション 2万人陶酔「DocumentaLy」再現ライブ [ライブ]

サカナクション5516.JPG最新アルバム「DocumentaLy」に伴うサカナクションの全国ツアー「SAKANAQUARIUM 2011 DocumentaLy」が、11月11日の京都KBSホール公演をもって終了。全公演のチケットがソールドアウトし、総動員数は3万5000人を記録する大盛況のツアーとなった。

ツアーファイナル直前の11月6日に行われた幕張メッセ単独公演には2万人のファンが集結。ライブは巨大なスクリーンに「DocumentaLy」の文字が投影され、続いて「L」と「R」が画面を埋め尽くすスタイリッシュな演出から幕を開けた。

山口一郎(Vo, G)の「いくぜー!」という勢いのある呼びかけから「RL」が始まり、「DocumentaLy」の収録曲が「セントレイ」「アドベンチャー」といったライブの定番曲を挟みつつ披露されていく。「モノクロトウキョー」では草刈愛美(B)と江島啓一(Dr)が奏でるドープなグルーヴが会場を支配し、「仮面の街」では島田大介が手がけたシュールな映像と岡崎英美(Key)によるオリエンタルなシンセが融合する。アルバムの世界が多彩な演出とともに再現される様子に、オーディエンスはときに体を揺らし、ときに食い入るように魅入っていた。
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アルバムの世界観をオーディエンスにより深く伝えるため、本編はMCを極力減らし、楽曲を次々と演奏する構成にしたとアンコールで語った山口。序盤で「すごい人!」「こんな大きいところでワンマンをやるのは初めてなんで緊張します」と口にした以外は、メンバーとともに徹頭徹尾演奏に集中し、ハイボルテージなステージを繰り広げた。

またこの日は、革新的な照明や演出も随所に導入。「エンドレス」や「ホーリーダンス」では、天井から吊るされたコンピュータ制御によるLEDライトが、山口の歌声や動きにあわせて色や動きを自在に変え、「流線」では叙情的なサウンドスケープとともにスクリーンにオイルアートが描かれる。5人のプレイとともに曲ごとに変わっていく演出は、メンバーが「チームサカナクション」と呼ぶスタッフたちとの一心同体ぶりを伺わせた。

中でも観客を驚かせたのは、「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」で披露された山口一郎人形によるダンス。この人形は同曲のPVで実際に使用されたもので、演奏開始とともにダンサーと一体化した4体の人形がステージ下からせり上がってくると、フロアからは「おおっ!」というどよめきが沸き起こった。

後半は、メンバーがステージ前方に一列に並び、カオシレーターやカオスパッド、サンプラーなどを使ってセッションを展開した「DocumentaRy」、無数のレーザーが楽曲を彩り、草刈と岩寺基晴(G)の2人がステージ前方でドラムの乱れ打ちを見せた「ルーキー」、観客との掛け合いや「ラララ」の大合唱が盛大に響いた「アイデンティティ」など、高揚感ある楽曲が圧倒的な空間を作り出す。スクリーンには汗をにじませながらも笑顔で熱演するメンバーの顔が映され、オーディエンスも笑顔で応えた。
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そして「アルバム最後の曲をやります。今日はどうもありがとうございました」という感謝の言葉から「ドキュメント」が奏でられる。山口の生々しい歌声とメッセージが会場を満たし、クライマックスにふさわしい空気が漂った。

アルバムの世界観を実直に伝えた本編に比べ、アンコールは少しリラックスした空気が漂う。山口は広い会場を見渡し「5年前は江島と岩寺の3人で20人くらいの前でライブをやってたのに、今日は2万人の人が来てて。当時は想像できなかった」「僕はみんなと変わらない。そうしないとみんなを代弁するような音楽は作れないと思うから。今日は2万人が来てくれましたが、いつかここで2DAYSできるように、これからもいい音楽を作っていきます」とファンに誓った。
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さらにダブルアンコールでも山口は現在の心境を吐露。「『DocumentaLy』は2011年という時代にアルバムを出すことを意識して作りました。2011年という年は、10年後、20年後にも振り返るような年になるだろうなって思って。そんな年にミュージシャンとして、この時代を歌いたかった。サカナクションはこの時代のバンドだってことを表現したかった」とファンに語りかける。

続けて「僕らサカナクションにはたくさんの人が関わってて、『DocumentaLy』というアルバムには関わってる人すべてのドキュメンタリーが詰まってます」「僕らはまた変わってしまうかもしれない。でも必ずまた音楽を作って届けていきますんで、それが皆さんに届いたら、CDを買ってライブに足を運んでください。今日は本当にどうもありがとう」と心からの感謝を伝え、最後に「目が明く藍色」を届けた。そして5人の荘厳なコーラスの余韻が残る中、山口がかすれ気味の声で「ありがとう」と言うと、この日一番の拍手と歓声が広い会場に響いた。

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