【新藤兼人監督】 「天皇陛下に『日本は変わります』と答えた監督」 女優、大竹しのぶ [映画]
「一枚のハガキ」に主演した女優、大竹しのぶさん（５４）の話
「天皇陛下がごらんになられた『一枚のハガキ』。上映後、陛下が『きれいなラストシーンでしたね』。そのお言葉に、監督はハッキリした声でお答えになりました。『これで、日本は変わります』。あの時の監督の思いを受け継いで、私たちは、これからもコツコツと真面目に生き抜いてゆきます。監督のように」
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映画評論家の白井佳夫さんの話
誠実で映画が好きで、自分でなければ作れない作品を撮ることに熱心な方だった。特に、公私ともにパートナーだった女優の乙羽信子さんとの交流により、男女の関係の描かれ方が充実し、新藤さんの作品は本当に豊かになったと思う。
乙羽さんが亡くなった後も、１００歳になっても映画界で存在感を発揮し、この業界に活力を与えてくれた。新藤さんが帰らぬ人となったことで、昭和からずっと続いてきた日本映画の良き伝統が途絶えてしまうような気がして残念だ。
俳優、竹中直人さんの話
「新藤監督と『三文役者』のロケで瀬戸内海の生口島に行ったとき、島の人が『新藤監督、何か一言お願い致します！』って色紙を持ってきた。なんて書くのだろう？ とのぞき込むと《生きている限り 生き抜きたい》と書いてあった。この言葉はぼくの心の底にずっとずっと残っています」
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タグ：新藤兼人監督
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